
VOICES
社員紹介
米麦のスペシャリストへ
海外と連携し迅速に問題に対応、顧客からの感謝の声がやりがい

サクラメント事務所 / 2018年入社
西川 友貴
Yuki Nishikawa
政治経済学部卒業後、大学院国際関係学研究科修了。大学院では国際的な環境で国際政治を研究。就職活動ではこの経験を活かせる職場を探した。公共性が高く国際政治経済に深く関わる機関であり、海外駐在のチャンスがあるOMICへの入社を決めた。2020年からアメリカのサクラメント事務所に駐在。
食糧部麦チームに所属し、日本が輸入する麦全般の検査を行っています。商社を主とした顧客対応と海外支店への検査手配を担当。麦の検査は主に「船積みを監視する検査」と、「残留農薬分析を行う検査」の2種類があります。検査はすべて海外で行っており、依頼受付から海外への検査手配、検査実施、顧客への報告、証明書発行という流れで、チームで協力しながら検査実施以外のすべてを担っています。食品輸入に関する法例等の規制にも従い、食の安全を瀬戸際で守る門番的役割といえるでしょう。
船積み時に異物は混入していないかや汚れていないかなど、異常・問題が発生していないかは必ず現地調査員が調べます。また残留農薬検査は出航前にサンプルを取り、当社の米国ポートランド研究所や豪州メルボルン研究所などで検査。渡航中に結果が判明し、何か問題があれば日本の水際でストップするという流れです。これまで船積み監視検査で異物が混入したことがわかり、即座に商社に問題を報告。これにより顧客は早い段階で問題をつかみ、別の小麦に入れ替えるなど迅速に対応できました。こうしたトラブル発生時に「ありがとう。助かった」と顧客から感謝される時が大きなやりがいです。
また2020年からサクラメント事務所に赴任。海外では日本向け麦だけに限らず幅広い商品に関わるため、そのための勉強を1か月間、中国で韓国に輸出される米について現場で体験してきました。今後は他の商品や三国間貿易にも視野を広げつつ、将来的には米麦のスペシャリストになることが目標です。米麦の種類は実に豊富なので、輸入している顧客に良きアドバイスができる知識・対応力を身に着けたいと思います。
2度の海外赴任が大きな財産
子会社のマネジメント業務を糧に、後輩も指導できる存在

現バンコク支店赴任 / 2007年入社
原田 亜由美
Ayumi Harada
農学部応用生物科学科卒。大学の掲示板に求人広告が出ていて、農学が生かせることや海外勤務があることを魅力に感じて志望。入社後、2008年米国ポートランド支店、2013年バンコク支店に赴任し、駐在中にカンボジア子会社の業務支援も経験。帰国後、結婚し産休・育休取得後、2019年に復職。
農産営業推進部は、主に米・麦以外の農産物や食品(タピオカやコーヒー、鶏肉、冷凍品など)の輸入検査と、日本からの食糧援助貨物の輸出検査を行っています。その中で私は国連関連の仕事として、WFPが買い付けた日本の魚の缶詰などを新興国へ届ける際の検査、海外ラボでの食品・飼料等の安全性分析アレンジメントを行っています。また技術部も兼任し、海外ラボに技術支援として日本の規制情報の伝達、分析に必要な薬品手配等を行っています。これまでの仕事では2度の海外赴任が印象に残ります。
最初は2008年に米国ポートランド支店のラボで1年半、米や麦の分析業務アレンジとしてローカル顧客や本社・ラボとの橋渡し役を行いました。また2013年からはバンコク支店で2年半、輸出用農産物の検査・営業、さらに駐在中にカンボジア子会社で4か月間、マネージャーの引継ぎとして人事・総務・経理・営業・検査実務まで多岐にわたる業務を経験しました。日本人は私一人で、現地スタッフ約20人のマネジメントを行いました。現地スタッフは英語が通じましたが、文化風習の違いの中での業務は時に苦労もありました。大変でしたが、20代後半でマネジメント業務全般を担えた経験は、かけがえのないものでした。その後現地スタッフで業務を回せるようになったことで、大きなやりがいと国際貢献を実感できました。
帰国後は結婚して今は一児の母として働いています。今後は自分の担当だけでなく、後輩の教育や部全体・会社全体の経営に関わることができればと考えています。自分の後にも女性の活躍が続いてくれると嬉しいです。海外への意欲旺盛な人は、とても楽しい職場だと思います。
米国や豪州の風土を感じながら現地で貴重な経験を積む
課題解決に導けた時が喜びに

食糧部 / 2011年入社
岡本 英利
Hidetoshi Okamoto
農学部卒業後、大学院農学研究科農業経済学専攻修了。大学の掲示板に、OMICの採用情報を見つけ、大学で学んだ農業経済学を生かし、農産物の貿易に関われることに興味を持って入社。希望通り2度の海外赴任を経験し、2019年10月からはチームリーダーとして活躍している。
入社後3年間は、農産消費物資部で大豆やトウモロコシ、マイロ(飼料穀物)など幅広い食品貨物の輸入検査の手配などを担当し、その後1年は会社の品質管理体制がきちんとしているかをチェックする内部監査、またISO9001取得のため外部監査のアレンジなども行いました。
そして2014年から16年は米国ポートランド支店、さらに17年から19年は豪州メルボルン支店に赴任。ともに支店長のもと、現地の検査員と一緒に日本向け麦の検査をメインに行いました。大学で普通に英語を勉強しただけだったので、コミュニケーションは最初苦労しました。米国では船の出航時間に合わせるため夜中の検査もあって、車で1時間近い港まで行く時は大変でした。メルボルンでは麦の品質をチェックした際に、品質が規格に合わない時があり、相手方である穀物ターミナルと交渉を重ねたうえで品質改善に持っていけた時はやりがいを感じました。現地の風土や人の特徴を肌で感じ、異文化理解も進みました。
当社はいわば食の安全を守る砦となるため、問題ある麦は送らせてはダメという使命感が必要ですが、食文化を担う貢献実感が得られます。帰国後はチームリーダーとして日本向け麦の輸入に関わる検査・分析のアレンジを担当しています。今後はメンバーと品質管理の手順を刷新し、海外支店と連携して業務改善を進めていくことが目標です。当社は若くして海外勤務できるので、物怖じせずチャレンジ精神ある人は絶好のチャンスがありますよ。